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オレの名は、ガウリイ=ガブリエフ。
リナはオレの事を「クラゲ」だの、「ヨーグルト頭」だのと言うけど、こう見えても、オレだって物を考える事もあるんだぜ。
え?何を考えてるのかって?
そりゃもちろん、リナの事さ。
愛するリナ。
お前さんとずっと一緒にいるためには、どうすればいいのか。
答えは‥決まっている。
今夜‥オレは、リナにプロポーズするっ!!
今まで、色々とアプローチはしてきたんだけど、ぜ〜んぶ梨のつぶてだった。
そこで、オレは反省したんだ。
奥手のリナには、遠回しに言ってもダメだって。
リナには、直球ストレート!これに限る!
たとえ、吹っ飛ばされても、ぶん殴られても、かまうものか。
オレは、オレの想いを伝える!
リナ、待ってろよ〜〜っ!!
さて、夕食も済んで。
部屋へ戻ろうとしたリナに、オレは声を掛けた。
「なあ、リナ。後で話があるんだ。部屋で待っててくれないか?」
「話?‥‥なによ、ここじゃ出来ない話なの?」
「ああ、頼む」
「しょーがないわねー。ンじゃ、待っててあげるから、さっさといらっしゃいよ!」
そう言い残すと、リナは自分の部屋へと戻って行った。
‥‥よし、これで、後は告白するのみ!
‥‥‥いかん‥‥‥段々、きんちょーしてきた‥‥
軽く、酒でも引っかけて‥って、ちょっと待てよ‥‥
酒臭い男がプロポーズしてきたりしたって‥‥本気にはして貰えないよなー。
しょーがない。ここは、深呼吸でもして‥‥
スーハー、スーハー、スーハー‥‥よしっ!!行くぞ!!
コンコン!
「はーい、開いてるわよ」
オレは、胸を高鳴らせながら、リナの部屋のドアを開いた。
「ガウリイ、何なのよ、話ってのは」
「あのな、そのな、え〜っと‥‥‥‥」
い、いざとなると言いづらいよな‥‥
オレが言い澱んでいると。
「ったく!何よ!男でしょ!ハッキリ言いなさいよ!」
リナがオレを怒鳴りつけてきた。
あ、相変わらず気の短い‥
よしっ!オレも男だ!言うぞっ!!
「リナッ!!オレと結婚してくれっ!!!」
オレは目をつぶると、一息に言い切った。
さ〜て何て答えが返って来るのか‥‥
オレは、じっとリナの返事を待った。
だが。いくら待っても、リナは何も言ってくれない。
不審に思って目を開けてみると。
リナが、ただでさえ大きなどんぐり眼を目いっぱい広げて、ポカンとしていた。
あれ〜〜???
リナのやつ、ど〜したんだ?
「リナ?どーしたんだ?」
オレが声を掛けると。
リナは、ハッと我に返ったようだ。
「あ、ごめん、ごめんガウリイ。ちょっとボンヤリしちゃって‥‥で、何の話なの?」
あう‥‥‥‥きーてなかったんかい!!
仕方ない‥‥もう1度言うか‥‥
「あのな‥リナ‥オレと、結婚してくれないか」
随分トーンダウンしてしまったのは‥‥2回目だから、仕方ない。
だが、それを聞いたリナは。
「え〜〜〜っ!!!あんた、やっぱり『結婚してくれ』って言ってたの!あたしゃまた、幻聴でも聞いたのかと思ったわよ!!」
‥‥‥‥‥オイ。聞こえてたんじゃないか。
「‥‥‥なんだよ、その幻聴、ってのは‥‥ま、いーけどさ。(よくはないけど‥)
それより、返事は?こーして、ちゃんとプロポーズしたんだ。返事くらいしてくれたっていーだろ?」
ちょっと上目づかいに、少しすねたよーな口調で言うと、リナはちょっと赤くなりながら、こう答えた。
「いや、返事って言われてもねえ‥‥いや、ホラ、どーせあんたの事だから、明日になれば、キレイさっぱり忘れてると思うし」
「‥‥‥あのなあ‥‥いくらオレでも、こんな大事な事、忘れると思うのか?忘れる訳、ないだろーが」
ジト目でにらみつけてやると。
「いやあ、だって、ホラ、ねえ」
などと、訳の分からない事を言って、ごまかそうとする。
「なあ、頼むから茶化さないでくれ。オレは真剣なんだ。オレは、本気でお前さんと結婚したいんだ。ずっと‥‥ずっと一緒にいたいと思ってるんだ。なあ、ダメか?お前さん、オレと一緒に居たくないのか?オレと結婚するの‥そんなにイヤなのか?」
真剣な顔で、リナの目をじっと見つめると。
リナは、ハッとした顔をすると、ほんのりと頬を染めた。
「イ‥‥イヤな訳じゃないんだけど‥‥‥」
それだけ言うと、下を向いてモジモジしている。
「イヤじゃない、って事は、OK、って事でいいのか?」
オレがニッコリと笑って念を押すと、リナは真っ赤になって、俯いてしまった。
フッ‥‥リナらしいな。
ホントにこの手の事に関しては、ウブなんだから。
でも。オレは、お前の返事が聞きたいんだ。
「なあ、リナ。恥ずかしいのは分かるけど‥‥オレは、お前さんの返事が聞きたいんだ。声を出さなくたっていい。うなずくだけでいいんだ。なあ、返事してくれよ。オレと‥‥結婚してくれるよな?ずっと一緒に居てくれるよな?」
そう、畳みかけるように言うと。
リナは、真っ赤になりながら、コクン、と1回、うなずいてくれた。
イヤッホ〜〜ッ!!
「サンキューな、リナッ!!」
大喜びでリナに抱きつくと。
「ち、ちょっと、ガウリイ!何すんのよ!」
リナが顔を真っ赤にしながら、暴れだした。
でも、オレはリナを離さなかった。
いや、離すもんか。
やっと想いが通じたんだから。
「リナ、愛してる」
リナの耳元でソッとつぶやくと。
それまで暴れていたリナが、ピタリと静かになった。
そっとリナの様子を見てみると、さっき以上に顔を真っ赤にさせている。
クスッ‥‥ホントに可愛いよな。
食べちゃいたいくらいだ。
「リナ‥‥愛してる。ずっと‥‥ずっと、一緒にいような‥‥‥」
そう、リナの耳元でささやくと。
リナが、オレの腕の中でコクン、とうなずくのが分かった。
リナが‥‥あのリナが、オレの想いに応えてくれた!
オレは‥‥オレは、幸せだっ!!
今すぐ死んでもいいくらいに、幸せだっ!!
‥‥‥死なないけどさ。
そうさ、死ねる訳、ないさ。
可愛いリナを置き去りにして、逝ける訳ない。
オレは、絶対死なない。
生きて、ずっとずっとリナと一緒にいる。
リナ、幸せになろう。誰よりも。
オレ達の目の前で不幸になった人達の分まで、幸せになろう。
それが、オレ達に出来る、ただ1つの事だろうから。
リナ。愛してる。誰よりも、この世の全てよりも。
‥‥‥‥‥‥オレの‥‥‥‥命よりも‥‥‥‥‥
END
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