|
I’m
here for, I’m here for
for you baby
I never counted it how many times
We’ve been through all this shit around us
私はここに 私はここに
あなたのために
私たちがかかえてきた クズみたいなコト
気にもならない
「18、9歳位の女を知らないか」
街の宿屋で、酒場で、入った店で、俺が今までに何度も口にしてきた言葉。
「女・・・?」
ああ、と俺は肯定する。
「栗色の長い髪に、真紅の瞳(め)の女だ。魔道師だったはずなんだが・・・
知らないか?何でもいい。知ってることがあったあったら教えて欲しい。」
「そうは言ってもねぇ・・・そんな目立った事もない特徴じゃあねぇ・・・」
困ったように、店の主人が考え込む。
「一体何があったんだい?お前さんのような美青年から逃げるような女なんてそうざらにはおらんだろう?」
「・・・たらし野郎だったかもしれないぜ?」
「ははは。あんたを見てりゃわかるさ。
だいたい逃げられるほどの女たらしがたった一人を探し回ったりするもんか。」
「・・・なるほど」
彼の言葉に、思わず苦笑が漏れた。
「一体、何したんだ?え?」
「俺は何もしちゃいないさ。人に言えない事情ってもんがあってね。
・・・もう、2年になる、かな?」
そうかい、と主人はグラスに酒をついだ。
「2年か・・・そういやぁ、聞いたことがあるな。栗色の髪の女。」
「なっ!?」
ガタン
思いもしなかった言葉に、思わず立ち上がった。
「いつだ!どこで・・・」
「まぁ、落ち着きなさい。あんたが探しとる女(ひと)じゃないかもしれんよ。」
「どうでもいい!とにかく情報が欲しいんだ!」
2年間――なんの手がかりもないまま、ひたすら歩き、探し続けた。
リナ――生きているのかさえわからないまま、ひたすらに想い続けて・・・・
逢えそうな気がする。
「隣の町だ。
1年半・・・くらい前だったかな?川沿いに流れ着いたのを見つけられてな。
たいそうな美人だったらしくて噂に聞いたよ。
じゃが、記憶が無い。名前すら覚えていなかったそうだ。」
「その後は!今、どこに・・・」
くってかかるように、俺は話を聞いた。
「さて。確か・・・その街に居るはずだが。
場所まではわからんな。」
「そうか・・・」
胸が躍るのが、自分でも分かった。
それほどに、愛おしいと想っている。
昔も、そして今も。
「ありがとう。
金は、ここに置いておくから。」
「もう、行くのかい?」
「ああ、時間が惜しいんでね。」
俺はそう言って足早に店を出た。
「気の毒にな・・・。」
ガウリイが出た後、店にいた一人の初老の男が口を開いた。
「なんで言わなかった?その娘が、その後どうなったのか。」
「・・・わしにゃぁ、言えんよ。あまりに残酷だ・・・。」
「知らないまま・・・何の心構えもないまま会う方が残酷なことなんじゃないかね?」
「・・・・・・。」
「まぁ、それは若者の『力』しだいかの。 その娘を『想う』力・・・。」
沈黙が、二人きりの空間に満ちた。
Oh
darlin’ I remember, keep thinkin’bout me
Forget it baby, if I see this world is
really
ending,I love you
ねえ、 ダーリン いつも私のことだけを想って
どうだっていいの この世が終わりだとしても
あたしはあなたを 愛しているのよ
――――――――――――――――――――――――――――――――――――
☆あとがき☆
ここまで読んで下さってありがとうございます。
一葉逸樹です。
え〜お気づきの人もいるかと思いますが、本編はガウリイの視点から、歌の歌詞は、一葉なりに手を加えたり加えなかったりしてリナの心の深くに眠る『記憶』をテーマ(?)に書いてます。(書いてるつもりです)
あ、リナは記憶を封じてるんでね・・・。
まぁ、そのへんはまた後々ということで・・・。
いやぁ〜どうなるんでしょうね、一体。(おいっ)
どうにかしてください・・・・。(泣)
|