flamme

―火焔―


 

彼女は、まるで闇夜に燃える火焔(ほのお)

 「わたしたち、普通に出会っていたとしたらどうなってたのかな?」

 眠りに落ちる間際の、小さな小さな彼女の独り言。
 それでも確かに俺の耳には届いていた。

 最初は、誰かの庇護がなければ容易に壊れてしまうような、
 小さくて可愛らしい幼い少女だと思い込んでいた。
 最も、その後すぐに自分の認識はあっさりと覆されるわけだが。
 それでもやはり被保護者であった少女。

 けれど、少女と共にあった年月は瞬く間に過ぎ行き、
 少女は大人への階段を駆け上がる。

 細いだけだった四肢はすんなりと伸びて女性らしい丸みを帯び
 時折、出会った頃の面影を覗かせるものの
 艶やかな女の表情をするようになり、
 今や人目を惹かずにはいられないほどの美女へと
 見事な変身を遂げていた。

 だが・・・
 それは、あくまでも他人から見た評価だ。
 彼女を知らない人間が見て下した評価。

 彼女が本当に美しいのは戦いに身を置いている刹那。

 どんなに絶望的な状況でも決して後ろを振り向かず、
 ましてや諦めることなど論外で。
 敵を前に、紅く煌めく瞳には、
 その意思の強さとしなやかさが現れている。

 鮮麗で強烈な光を放つ、紅蓮の業火。

 それは彼女の生命の輝きそのもので、
 目を閉じていても突き刺さり、否応なく脳裏に焼き付いて、
 気付いた時には魂ごと根こそぎ奪われていた。

 普通の出会いなんて望まない。
 戦女神との出会いは戦いの中でこそ相応しい。

 紅い色に誘われて、
 火に飛び込む羽虫の如く焼き尽くされると分かっていても、
 飛び込まずにはいられない。
 彼女が戦う限り、その隣には俺がいるだろう。

 彼女を守るために。
 彼女に魅せられたために。
 この身が燃え尽きるまで―――――

彼女はまるで闇夜に燃える火焔(ほのお)
囚われた、哀れな男は今日も彼女と共にある



 

♪ひよこさんからまたまた頂きましたvvガウリイから見たリナのイメージです。

『強い光は目の裏に焼きつくことありません?リナはそんな感じ』 BY.ひよこさん

わかります、それっ!!目に焼き付いて離れない、気になってしょうがない、火傷するってわかっていても触れたい・・・・諸刃の剣というか、綺麗な華ほど危険なんですよvv

捕われた男はもう魂ごとからめとられてしまう。ガウリイも自らそれを望んでいますものねvv

本当に素敵なお話をありがとうございました(^^)